株式会社ハタプロ

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ニュースリリース

2018年09月27日
株式会社ハタプロ

オープンイノベーションによるICT活用 対話型AIロボットを活用した高齢者の健康増進サポート 長谷工とハタプロが共同で最適な食事や健康等の情報提供の実証実施

 株式会社長谷工アネシス(本社:東京都港区、社長:村塚 章介)と株式会社長谷工シニアホールディングス(本社:東京都港区、社長:浦田 慶信、以下「長谷工シニア」)は、高齢者が健康で豊かに暮らせるマンションライフの実現に向けて、株式会社ハタプロ(本社:東京都港区、社長:伊澤 諒太)と共同で、手乗りサイズの対話型AIロボット「ZUKKU」(以下「ズック」)を活用した高齢者の健康増進サポートの実証を実施しました。

 超高齢化社会を迎えるなか、健康寿命の重要性に対する認識の高まりから、長谷工シニアが運営する高齢者住宅において、コミュニケーションロボットを活用した介護予防体操(ゆうゆう体操)の普及を行っています。加えて2018年5月より自立型の有料老人ホームにて、入居者に対するズックからの話しかけで得られる暮らし情報(食事バランス(※1)、活動、社会参加状況、体調等)の取得と、その情報に基づく最適な食事や健康等の情報を提供するための実証を行いました。

 今後は対象者を拡大して情報量を増やすとともに、高齢者向け健康増進サポートのプラットフォーム構築を進めてまいります。
(※1)参考書籍:熊谷修 他著 日本公衆衛生学雑誌. 50. 1117-1124、熊谷修著 「介護されたくないなら粗食はやめなさい」(講談社)

【実証内容】
1)対象者・期間:有料老人ホームの入居者5名(平均年齢76才)・2018年5月~8月
2)概要:
①ズックの音声とタブレットの画面表示による話しかけ
②対話ログや毎日のセルフチェックによる暮らし情報(食事バランス、活動、社会参加状況、体調等)を取得
③ズックとの会話により取得した暮らし情報をもとに生活改善につながる情報を提供
④情報の提供による生活改善など変化等について効果を分析
3)情報提供:過去記事情報(朝日新聞社)
4)結 果:
能動的な操作が求められるスマホと違い、ズックから話しかけられることで暮らし情報の取得と情報提示による生活の変化を確認できました。
(対象者5名へセルフチェック結果の改善項目をフィードバックしたところ、約8割の項目が改善)


[ズックの音声とタブレットの画面表示による話しかけの様子]

【ズックについて】
・ハタプロ社製のズックは、身長わずか10cm、安価で手軽に導入できる手のひらサイズの対話型AIロボットです。
・スイッチ1つの稼働により特殊な設定いらずにクラウドと通信できます。
・話しかけで得られる情報は、クラウド型マーケティング管理システムに蓄積して可視化し、人を手助けする様々な提案や行動を促進します。

【ズックによる健康増進サポートのイメージ】

【長谷工のICT活用】
 これまで、長谷工版BIM(※2)の普及への取り組みや、建設作業所の測量・管理・検査におけるドローン活用やAR・MR技術を用いた検査などについての実証を進めてきました。
 今後は、センサーネットワークの構築、AIやロボットの活用、クラウドサービスアプリケーションの開発などICT活用を本格化すると共に、「住まい情報と暮らし情報のプラットフォーム」の構築に向け、各種メーカーやベンチャー企業、大学や研究機関と幅広く連携をとり、オープンイノベーションを推進してまいります。
(※2)BIMの特徴である連動性・可視性・一元性に加え、長谷工グループの設計・施工のノウハウを組み込むことで設計品質と生産効率を向上

【ハタプロの今後の展望】
 ZUKKUは、データを元に適切な広告配信や自動応対の対話を進化させ、コンテンツ配信や広告収益など新たな事業機会を創出する、次世代マーケティングプラットフォームとしての機能を強化していきます。
 今後も人・街・社会に便利で役立つ存在になるようAIを育成していくとともに、ハタプロがこれまでIoTプロダクト開発で培ったハードウェアの企画・設計、及び共創での市場投入に関するノウハウをもとに、様々な企業とのオープンイノベーションにより、未来を支える新たな価値を創造して参ります。

※各ニュースの記載内容は発表日現在のものです。
その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。